運送事業者はドライバー教育が必須!
一般的な指導と監督の方針とは?!
貨物自動車運送事業者(トラック運送会社など)は、安全な運行を確保するために、以下の内容に基づいて運転者(ドライバー)へ安全の指導や監督について毎年実施する必要があります。
また、安全の指導や監督を行う際は、次の点に配慮しなければなりません。
安全の指導や監督を実施した日付・場所・内容、指導を行った人と受けた人を記録し、その記録を営業する場所で3年間保管することが義務付けられています。
一般的な指導及び監督の指針の目的
トラックの運転手は、大型車両を運転したり、様々な道路や天候の条件下で判断して運転したりするため、高い力や運転技術が求められます。
そのため、運送会社は、運転手に対して継続的かつ計画的に安全の指導や監督を行い、他の運転手(乗用車)の模範となるようなドライバーを育成する必要があります。
この安全の指導・監督の目的は、運転手が法律で定められたルールを正しく理解し、安全な運行に必要な技術や知識を身につけることです。
一般的な指導及び指導の指針の内容
- 事業用自動車を運転する場合の心構え
- 事業用自動車の運行の安全を確保するために遵守すべき基本的事項
- 事業用自動車の構造上の特性
- 貨物の正しい積載方法
- 過積載の危険性
- 危険物を運搬する場合に留意すべき事項
- 適切な運行の経路及び当該経路における道路及び交通の状況
- 危険の予測及び回避並びに緊急時における対応方法
- 運転者の運転適性に応じた安全運転
- 交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因並びにこれらへの対処方法
- 健康管理の重要性
- 安全性の向上を図るための装置を備える事業用自動車の適切な運転方法
指導する際に配慮するポイント
事業用自動車の運転者に対する指導や監督は、単純業務のではなく、安全な運行を確保するために非常に重要な役割を果たします。そのため、以下のポイントを押さえながら、効果的に指導・監督を実施する必要があります。
- 指導・監督の重要性を理解する
運送会社は、法律で決められたルールを運転者にしっかりと理解させるだけでなく、安全運転のために必要な知識や技術を身につけさせる責任があります。 - 計画的に指導・監督を行う
指導や監督は、その場限りの指導ではなく、長期的な計画のもと継続的に行うことが大切です。そのために、以下のような基本的な計画を立て、計画的に実施することが求められます。年間を通じた研修スケジュールを作成し、定期的に指導を行う交通事故が発生した場合は状況に応じて、重点的に指導する項目を見直す、新人運転者向けの研修と、経験者向けの研修を分けて実施しましょう。計画的な指導によって、運転者が段階的に知識技術や習得できる環境を整えることが重要です。 - 運転者の理解を深める
指導される運転者が、限定説明を聞くだけではなく、自分自身で考えながら現状的な工夫をすることが重要です。そのために、以下のような方法を取り入れます。運転者が実際に考えながら答えを出せるような質問形式の研修を取り入れる指導を行う際は、一方的な説明だけでなく、運転者の理解を確認しながら進みます過去の運転記録や事故事例を活用し、「自分ならどうするか」を考えさせる運転者自身が指導内容を主体的に理解し、安全運転に活かせる仕組みづくりが必要です。 - 参加・体験・実践型の指導を活用する
机上の研修だけでなく、実際に体験しながら学ぶことで、運転者の方針よりも主体的なことができます。そのため、次のような方法を積極的に取り入れることが重要です。
事故の実例を使ったグループディスカッション
少人数のグループに分かれて、実際に起こった事故の減少や防止策について考えて、自分の運転に活かせる学びを得る。
視覚教材や運転シミュレーターの活用
イラストや動画を使って事故の発生状況をわかりやすく説明したり、シミュレーターで実際の危険な状況を体験させたりする。
実車を使った実践トレーニング
実際に事業用自動車を運転しながら、内輪差・死角・制動距離などの安全運転に必要な知識を体感する。 - 社会的立場に応じた指導・監督の内容を見直す
指導や監督の内容は、社会情勢や業界の変化に合わせて常に見直していくことが必要です。また、業界内で起きた交通事故も必要に応じて、指導内容を最新の状況に合わせて調整し、改善を進めることが求められます。これにより、運転者が時代の変化に対応した安全運転を実践することに繋がります。 - 指導者の育成と育成の向上
指導や監督を行う担当者を自社で選ぶ場合、その人たちにとって、指導内容や方法についての専門的な知識や技術を身につけさせることが重要です。一度習得すれば終わりではなく、指導者自身が常に自己研鑽を積み、より良い指導ができるように大切にしなければなりません。 - 外部の専門機関を活用する
指導や監督を行う際には、外部の専門機関や専門家を積極的に活用することが効果的です。これらの機関は、指導に必要な専門的な知識や技術、そして実施の場を提供することができ、より実践的で質の高い指導を実現できます。
まとめ
運転者への指導・監督は、単なる知識の伝達ではなく、安全運転を実践するための意識と行動の変化を捉えることが目的です。そのために、管理者の皆さんには、計画的な指導を行い、運転者の理解を確認しながら進むことを意識していただきたいと思います。
これらを大切に、会社全体の安全意識を高め、事故ゼロを目指して頑張りましょう!
一般的な指導及び指導の指針のサポート資料はこちら
前述にもあるように指導は単純業務ではなく、管理者様が業務の片手間でできる仕事ではありません。せっかく専門の外部機関があるなら使わない手はありません!
是非一度、弊社コンテンツを活用ください。
一般的な指導及び監督の指針 12項目の資料が一式活用できます。
・各項目の解説動画(運転手さんにわかりやすく、伝わる動画)
・各項目の解説資料(動画に基づき紙媒体の資料です)
・各項目を簡単なテスト(〇・✕方式)にまとめています。(運転手さんの認識度をチェックできます)
・各項目の記録簿が作成できます(テストと一緒に保管することで実施履歴を残すことが可能です)
※すべて弊社コンサルが現場で培った内容を盛り込んで作成しています。
料金について
料金ついて
このページの有料会員にご登録ください。上記記載のサポート資料に加え、
・初任者などの特定運転者の指導教育資料一式
・エコドライブや省エネ運転の教育資料一式
・12項目以外の安全運転のポイント資料一式
・巡回指導時に使用できるチェックリスト一式
・自社のデータ集計フォーマット(事故)
・自社のデータ集計フォーマット(運転者情報集計)
・自社のデータ集計フォーマット(車両情報集計)
すべて使用可能です。
有料会員は8,000円/月 毎月払いです。
一度の登録で1年継続されます。
※退会は常時できますので一度、お試しでも登録してみてください。